離乳食

離乳食中期からのコップ飲み練習のやり方

はじめに

コップ飲みの具体的な練習方法が知りたい!
ムセるけど大丈夫なの?
飲みこぼしが多いけど本当にできるようになるのかな…

など、困ってるママさんも多いはず。

なぜストローからではなくコップ飲みから始めるべきなのか、コップ飲みの発達から具体的な練習方法、それに関連する文献とオススメのグッズなどを全部まとめて紹介します。

何でストローからではなくコップ飲みから?

赤ちゃんは、おっぱいを飲む時に口を開けた状態でおっぱいを吸いながら飲み込むということをしますよね。これは乳児型嚥下と言います。

一方、スプーンやコップから水分をすすり、口を閉じた状態で飲み込むのは成熟型嚥下と言います。

離乳食を食べることや、コップ飲みをすることが成熟型嚥下の練習をしていくことになるんです。

ですが、ストローを使って水分を飲むのは、乳児型嚥下に近いんですよね。

ストローを使って飲ませると、ストローの先が潰れてるということはないですか?

これは母乳やミルクを飲む時と同じように舌でねじり上げて潰して飲んでしまってるからです。

ストローが先だとダメ!ということではないのですが、その分成熟型嚥下で飲み物を飲む練習をする時期が遅れてしまうかもしれませんということなんです。

そのため、コップ飲み→ストロー飲みと練習することが良いとされています。

そして、ストロー飲みでも乳児型嚥下ではなく、ちゃんと大人と同じように吸い上げて飲めるようになるのは、2歳頃と実は皆さんが想像するよりずっと遅いんです。

ですが、実際はストローで飲めた方が便利な場面というのもあると思うので(紙パック飲料とか)

そういった子育てのリアルな視点も踏まえつつ、ストロー飲みへのステップアップについても後述します。

コップ飲み練習を月齢別に解説

生後5〜6ヶ月頃の様子

この頃の赤ちゃんはまだ全然コップ飲みができない時期です。

母乳やミルクを飲むことが水分補給になるので、無理に水分を摂らせようとしなくても大丈夫です。

離乳食にもまだ慣れない時期かもしれないですね。スプーンに慣れておいたり、トロミのついたスープを飲むなどをする程度でいいですよ。

生後7ヶ月の様子

いよいよスプーン飲みを始めていきましょう。最初は啜ると飲めるということを少しずつ学習させてあげる段階です。

少しスプーンを傾けて少量ずつお口の中に流し込んであげましょう。

この時期はまだまだムセるし、飲みこぼします。

なぜムセるのか、飲みこぼすのかということは後述します。

生後8ヶ月の様子

スプーン練習を始めて1ヶ月程経つと、少しずつ飲みこぼしやムセが減ってくると思います。

それでもまだまだコップ飲みに移行するのには実用性が足りない時期かと思います。

スプーン飲みを継続していきます。

嚙りつかず上を向いて飲めるようになってきました。

生後9ヶ月の様子

コップ飲みにステップアップします。
ムセはかなり減ってくるかなと思いますが、まだたくさん飲みこぼす時期です。根気よくいきましょう。

つよいこグラス愛用です。

生後10ヶ月の様子 

飲みこぼしが減ってくる時期です。手伝えばゴクゴクと連続して飲むこともできるようになってきます。

生後11ヶ月の様子

11ヶ月半頃からコップを持って一人飲みができる子が出てくる時期。

実用性が上がるのはもっと先の話。

ちょうど11か月頃

生後12ヶ月の様子

コップを持たせる練習を少しずつやっていきます。どうしてもまだ滑り落としたり中身をこぼしてしまうので、対策をしておくといいです。

平気でフローリング痛みます…。

1歳半頃の様子

一人飲みが上手にできるようになる時期。
コップ飲み練習を始めて約1年。お疲れ様です。

ペットボトル飲料なんかも上手に飲めるようになったりします。

道具の選び方と便利なもの

スプーンの選び方

スプーンは大人用のスプーンやレンゲを使うなどでもOKです。

スプーンの先だけ口に入れてすすらせるので、小さくなくて大丈夫。

浅かったり小さ過ぎる離乳食用スプーンは水分をたくさんすくえないことも多いので避けます。

我が家が使っているのは京都のわら天神宮で貰ったお食い初めスプーン。

探したけど売ってないんですよね…。

離乳食用スプーンはののじが好きです。水分もすくいやすそうです。

コップの選び方

飲む時に顔を覆ってしまわない飲み口の小さいもの、中身が透けて見えて飲ませてあげるママが水分量を調整することができるものが適します。

輪っかタイプの持ち手のついてるものより、ついてないもの、もしくはレバータイプの持ち手がついてるものがおススメです。

持ち手を持って飲むより、手のひら全体を使ってコップを包んで持つ方が手首に負担がかからないんです。

まだ手首をしっかり固定させる筋力のない1歳・2歳では持ち手を持つ飲み方だと、安定せず中身を溢してしまうことも多いです。

ハンドルタイプであれば、両手にハンドルのついてるコップにするか、ハンドルを握るというよりハンドルに手が引っかかる形でコップじたいを持たせてあげるのも良いです。

我が家はつよいこグラスのSサイズ愛用

これも同じく良さそうです。

啜らないと出てこないコップ。零されるストレスは減りそうです。

よくある質問

ムセるのはなぜ?

コップ飲み練習を進めていると、赤ちゃんがムセるので心配になる方もいらっしゃると思います。

そもそも何故コップ飲みではムセやすいのかと言うと、啜るという動作は水分と空気を一緒に吸い込んで口の中に一旦留めます。

そして、空気だけを気管に送るということをします。

ですが、赤ちゃんはまだそんな器用なことができません。空気と一緒に水分も送り込んでしまうため、ムセるんですね。

ムセるのも肺に異物を取り込まないようにする防御機能です。しっかりムセることができていたらその防御機能が働いてる証拠ともとれます。

なので心配し過ぎず、ムセたらムセ終えるまで少し待ってあげてから続けて大丈夫です。

飲みこぼすのはなぜ?

上記のようにまだ上手に啜るのができないというのも一つ。

また、唇でスプーンやコップをまだ上手く挟みこめていないことや、スプーンやコップに食らいついてしまうので、下を向いて飲んでしまうというのも理由になると思います。

生後10ヶ月頃から比較的落ち着きます。

コップ飲みからストロー飲みへのステップアップ

前述のように、ストローでもしっかり成熟型の嚥下ができるようになるのが2歳頃とされてるので、それまでは積極的に練習する必要はありません。

ですが、実際はストローで飲めた方が助かる場面も多いのが事実ですよね。

しっかりコップ飲みが飲みこぼしなくできるようになる10ヶ月以降で取り入れてみてもいいと思います。

コップやスプーンを噛んでしまう

少しずつスプーンを傾けてお口に水分を流し込んであげつつすすると飲めるという感覚を学習してもらいましよう。

ストローを先にマスターした

それでしっかり水分が取れてるならダメなことではないです。

ですが、いずれはコップ飲みの練習が必要になるので、同様にスプーン飲み→コップ飲みと練習してみましょう。

外ではストローマグを使ってもいいか?

おうちではコップ、外ではストローマグと使い分けるのも良いと思います。

コップ飲みタイプのマグもあるので、できればそちらを使うことを検討してみてもいいかもしれないです。

我が家はこちらを使ってました。

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ピジョンからもコップ飲みできる似たタイプが出てました。

おわりに

いかがだったでしょうか?

必要あれば今後もコップ飲み関連のことはこちらの記事に追記していく予定です。

まだ息子も8ヶ月なので、どのようにコップ飲みを進めていったかはこれからになります。

こうしたらやりやすかった、なかなかうまくいかなかったなども追加できるようにしますね。

また、質問などあれば、こちらのインスタグラムアカウントまでよろしくお願いします。

気長に根気よくコップ飲み練習、一緒に頑張りましょう!

参考文献はこちら

乳児の液体摂取,かみとりを要する食物および麺類の取り込みの発達